今回は少し視点を変えて、グラフィックのお話を。
前にこんな記事を書いたのですが。
新しい iMac・MacBook・Mac mini 発表
その中で、iMacの新しいロゴがすこーし変わっているのに気がつきましたか?
なんていうか、Final Cutが使いそうな表現と言うか。
まるごと地球と言うか。
※音出ません
こういうデザインって、何かのきっかけで出てきて、
その後のデザインの基本になることが多いですよね。
角が丸いiPhoneのアイコンも、出た当時は「ふーん」でしたが、
あっという間にあっちこっちで見られるようになってきました。
もしかしたらこのロゴも流行るかもしれない。
先取ったら自分が広めたって言えるじゃない。
とういことで。
この地球ロゴをできるだけ簡単に作る方法をご紹介します。
Adobe Photoshop CS2を使います。
バージョンは違ってもできますので、とりあえずPhotoshopのご用意を。
完成形はこちら。
フォントが全然違いますので、パッと見のイメージが違いますが。
だいたい合ってますね。
気持ちが大事ですよ。
合ってると思うポジティブな気持ちが。
それでは行きましょう。
<PhotoShopちょっと解説>
Photoshopでは「レイヤー」という透明フィルムみたいなものを重ね合わせて1個の画像を作ります。
用途に合わせていろいろなレイヤーに分けて作ることで、
後でちょっとした変更をするときなどにグッと効率が上がってきます。
ご用意いただくレイヤーは3つ。
上から順に、
・文字上部のグラデーションを表現するレイヤー
・文字下部の地球の縁の光彩を表現するレイヤー
・文字レイヤー
の3つになります。
文字と、文字への効果を分けることで、
「文字だけ変えたい」というような場合には
文字レイヤーだけをいじればいいという便利な使い方ができるようになるわけです。
では、各レイヤーの設定内容に行きましょう。
文字レイヤー
<クリックで拡大>
最初は文字からの方がわかりやすいですので、
文字を先に描いてみましょう。
iMacではあまりにそのまんまですので、
iPhoneにしてみました。
みなさまもここはお好きに。
自分のブログのロゴなんていかがでしょう?
で、文字レイヤーに対する効果なのですが、
iMacのロゴ、よーく見ると、なんとなく立体的なんです。
ホントに微妙ですが。私の目の錯覚かもしれませんが。
ですので、ドロップシャドウ(影)を付けています。
ぼやーんとした影ではなく、くっきりした影をほんの少し(1px)だけズラして。
文字レイヤー
<クリックで拡大>
文字レイヤーへは効果をもう1つ。
同じようにロゴをよーく見ると、フチ取りがされています。
真っ黒というより少しだけグレーがかった。
ですので、境界線を設定しておきましょう。
外側に1pxだけ、色はグレー(#333333程度)です。
お好みに合わせて色は変えてみてくださいね。
これで文字は設定できました。
え?色が真っ黒?
それは、これから上に塗っていきます。
文字下部の地球の縁の光彩を表現するレイヤー
<クリックで拡大>
色塗り用レイヤーその1、地球の光彩です。
iPhoneの文字がちょうど半分くらい隠れるように、
楕円形ツールで円を描いてください。
添付画像では文字レイヤーを消してしまっていますが、
文字レイヤーを表示した状態で描くとバランスが取りやすいです。
描けましたか?
それでは、今描いた円に効果を足していきましょう。
ロゴで見える光彩(光の帯)、色は黄色というより真っ白に近いですね。
しかも、シャープなイメージにするためか、かなり線が細いです。
ということで光彩(外側)を設定しましょう。
表示はかなり弱め(透明度を高く、サイズを小さく)に、色は白くしておきましょう。
文字上部のグラデーションを表現するレイヤー
<クリックで拡大>
色塗り用レイヤーその2、光のグラデーションです。
先ほどの円よりやや大きく、
ちょうどiPhoneの文字がすっぽり入るくらいの大きさに円を描いてください。
描けましたか?
今回の効果はグラデーションです。
上から下へ、黒から白へ。直線でグラデーションをかけます。
すこーし傾けてもいいかもしれませんね。
ホントでしたら円の形の沿ってグラデーションをかけられれば良かったのですが、
手持ちのPhotoshopでは正円形にかかってしまうので、諦めました。
やり方を知っている人、教えてください。
これで準備は完了です!
お疲れさまでした!
後はレイヤーをこの順番に並べて、
「クリッピングマスクを作成※」どん!
<PhotoShopちょっと解説>
クリッピングマスクは、下にあるレイヤーの形に、上のレイヤーをくり抜く処理です。
今回の場合一番下に文字「iPhone」を配置しているので、
「iPhone」の形に上のグラデーションと光彩をくり抜きます。
できた~!
みなさまも是非トライしてみてください。
そして新しいロゴのブームを作っていきましょう!