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小さな会社とデジタルトランスフォーメーション

前振りも終わったことですし、今回から本題のはじまりです。

……と、言いつつ、前回の記事から数週間が経過しております。突然仕事のボリュームが爆増する、小さい会社あるあるの突風に右往左往しておりました。

さて、まずは何からにしましょうか。

小さな会社を経営していて(何なら、これから起業して経営をはじめるとして)、ITに詳しい人が社内にいなくて、自分でITについて対応しないといけない。そんな時。欲しくなるのは、グーグル様からのありがたいお言葉(検索結果)だと思います。

神様、仏様、グーグル検索エンジン様。

「小さい会社」「IT」「はじめかた」

ポチッとな。

さすがグーグル様、役に立ちそうなWebサイトを沢山教えてくれました。……おや?検索ワードに含めた「IT」という言葉の中に、チラホラと「DX」という言葉が見え隠れしていますね。

発見しました。ITとセットで使われています。

「DX」……と言えば、我ら「デラックス」の世代。デラックスデラックスと、頭の中で自動変換が進みます……が、なんでしょう?この「DX」って。

新しい世界を歩くときに、何だかよくわからない専門用語が増えていくのは精神的なストレスになりますので、まずは最近流行りのこの言葉から分解していくことにしましょう。

どうやら、かなーり多岐にわたっている模様です。

「IT」が「Information Technology(インフォメーション・テクノロジー)」、日本語では「情報技術」と表現するのに対して、「DX」は「Digital Transformation(デジタル・トランスフォーメーション)」、世の中的にピッタリくる日本語はどうやらまだ無いようですので……「デジタルによる変革、変容」と表現をされることが多いようです。

コンボイがロボットになって戦うヒーローモノ、「トランスフォーマー(Transformers)」の「Transform」、というわけですね。

だったら「DT」じゃないの?と思ってしまうところですが、「Trans」には「Cross」の意味があって、それを英語圏では「X」と略すことがあるのだそうです。なるほど、オシャレ。

さて、「デジタルによる変革、変容」と言われても、ぼやっとしていますね。試しに、インターネットの百科事典「Wikipedia」を見てみますと……


【IDC Japan社による定義】
企業が外部エコシステム(顧客、市場)の破壊的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンス(経験、体験)の変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること。


ほうほう……


【経済産業省による定義】
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。


なるほど……

と、こんな感じでした。経済産業省の方はまだわかりそうな気もしますが、IDC Japan社の方は正直サッパリです。

このままではポッカリと謎が残りそうですので、少し記憶を遡っていきましょう。この「DX」というもの、元々は「パソコン処理の自動化」からはじまっていたような気がします。

数年前に、「RPA(Robotic Process Automation:ロボットによる処理の自動化)」という、パソコンの処理を自動化するツールが、「生産性の向上」や「残業を減らす」切り札として、大いに脚光を浴びました。

無料で使えることで話題だった、WorkFusion社の「RPA Express」です。

RPAの大きなイベントが沢山開催されていました。

この「PRA」というツール、はじめは「人間が手動で行うパソコンの操作」を「記録」して「再生」することで、処理を自動化するような、「レコーディングツール」だったのですが、「OCR(Optical Character Recognition/Reader:光学文字認識)」という、「紙の上に書かれたデータを、スキャナーでスキャンして、デジタルデータに変換するツール」と組み合わさったことで、「会社内に大量に存在する紙のデータをデジタル化することで、とんでもなく業務を効率化させる」ことに成功しまして、そこからは、「デジタル化による業務の効率化」のことを指して「DX」と呼ぶようになった、と、ザックリそんな経緯でした。

その後、「RPA」や「OCR」のような特定のツールの枠を超えて言葉が使われるようになったことで、「DXとはなんぞや」という定義が、とっても大きく、そして複雑になっていったのではないかと思います。今では、「第3のプラットフォーム」で「顧客エクスペリエンスの変革」、なんてことに。

そんなスッカリ大企業向けの考え方の風格がある「DX」なのですが、小さな会社でも、例えば「RPA」ツールを使うことで、楽になる処理が沢山あります。「業務を変革する」となると気後れしてしまいますが、「ちょっとした業務を自動化する」くらいならなんとかなりそうです。

ひとつひとつのツールは、会社の規模にかかわらず使うことができるものが多いですので、「DX」という言葉の大きさはひとまず見なかったことにして、面白そうなものから実際に使ってみるのが良いですね。

では次回は、小さい会社でも役に立つDXツールを調べてみましょう。

そう言えば、当時こんな本も出させていただいていたような……いないような。

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