RPA BANKをご覧のみなさま、こんにちは!「最近AIが気になって仕方がない」とウズウズしているものの、「ドコにもスキがないピリッとした雰囲気」になかなか一歩を踏み出せないでいる、そんなみなさまに向けたお気楽AI解説連載『さるでき流 AIのはじめかた』、第2回をお届けします。

1回目の前回は、『AI(人工知能)の定義』についてチェックしてみました。AIとは、「コンピューター」という道具を使って、「計算」という処理を行い、人間の持つ「知能」を再現する試み、ということでしたね。

コロボ「そもそも『知能』って何なのでしょう?」
ワトソン「知能とは、論理的に考える、計画を立てる、問題解決する、抽象的に考える、考えを把握する、言語機能、学習機能など、さまざまな知的活動を含む『心の特性』のことですよ」

コロボ「??」
ワトソン「……今のコロボ君の顔と逆、と言えばわかりやすいでしょうか」

ワトソンさんがウィキペディア先生から聞いてきたところによると、「知能」とは「考える心の特性」のことを指すようです。「考える」ことと「心」の動き。「頭」と「心」。一見すると相反するような定義なのですが、この定義が成り立っているのであれば、ワタシ達人間の『内なる世界』は、実に複雑に絡み合いながら広がっているようです。

そんな複雑な世界を計算によって再現しようとするのですから、人間の好奇心はとどまるところを知りませんね。きっとムズカシければムズカシイほど、探求せずにはいられない、それが人間というものなのでしょう。

……なーんて。カッコ良いことを言ってみましたよ。

カッコ良いついでにもうひとつ。今回ワタシ達は、『IBM Watson』という「心の探求の成果」に触れてみることで、その果てしない道のりの一部を体験します。「考える心」とはいかなるものなのか、AIを通じて、ワタシ達も人間の内なる世界を覗く旅に出発しましょう。(注:ここでオープニングテーマ流れる)

よーし、ビシッと決まりました。出発前のウォーミングアップはバッチリですね。ではでは、IBM CloudのWebサイトを開きまーす!

【IBM Cloudへようこそ!】

参考URL:https://www.ibm.com/jp-ja/cloud/lite-account

はい、こちらが「IBM Cloud」の『ライトアカウント』紹介ページです。

……おっと、なんだかとってもムズカシそうな雰囲気が漂っていますね。既に意味不明な言葉が視界の中にチラチラ見え隠れしています。

こんなときはなるべく慌てず、わかるところから順番に見ていきましょう。まず「IBM Cloud」というのは、IBM社が提供している「クラウド・コンピューティング・サービス」のことです。

IBMという会社は、ものすごくザックリ言うと「コンピューターを作っている会社」なわけですが、ただ作ってお客様に売るだけではなく、高性能なコンピューターを自分達でも沢山持っていて、その一部を『外部のユーザーでも使うことができる仕組み』を提供しています。それが、IBMのクラウド・コンピューティング・サービスです。

この仕組みを使う際、ワタシ達はインターネットを通じて、世界中のどこかにあるIBM社のコンピューターを利用します。空に浮かぶ雲の中のように、モヤンとしたコンピューター資源の中に手を突っ込んでシステムを利用するイメージから、このような仕組みはクラウド(雲)と呼ばれています。

IBM社が世界中に持っている高性能なコンピューターを、クラウドという雲のような仕組みを通じて、ライトな(手軽な)気持ちで使うためのアカウント(会員制度)、それが「IBM Cloud」の『ライトアカウント』です。

ふー、これでようやく1行目が読めるようになりましたね。でもよく見ると「登録ボタン」の前にもう1行何か書かれていますので、それもやっつけておきましょうか。

IBM Cloudのライトアカウントは、「クレジットカード不要で、期間無制限で多数のAPIとサービスが無料で使えるアカウントです」とのことです。ワーオ、ニホンゴムズカシイデスネ。

まずは「クレジットカード不要」と「無料」のふたつ。ワタシ達日本人には、なんとなく同じことを言っているようにも見えますが、海外ではクレジットカードが文字通りその人の「信用」を表しますので、「クレジットカードが要らない」+「無料」=『誰でも無料で使えますよ』ということを意味しています。

「期間無制限」は……問題ないですね。「サービス」もOK、と。IBM Cloud内では、例えば「画像認識」や「音声入力」、「音声合成」や「チャットボット」のような、ひとつひとつの機能のことを「サービス」と呼んでいます。

では、一番ムズカシそうな「API」について解説をしましょうか。「API」とは「Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」の略語です。

……はっ。一瞬魂がどこかに飛んでいったような。

パッと見ムズカシそうな言葉なのですが(そして実際中身もムズカシイのですが)、大切なのは最後の「Interface(インターフェース)」の部分だけです。

「アプリ」は「スマホアプリ」みたいな形でよく聞きますね。「プログラミング」はそのまんま「プログラミング」です。その上で、「インターフェース」というのは、「境い目(繋ぎ目)」のことを指していますので……まるっとまとめると、『ワタシ達がプログラミングするアプリと、IBM Cloudを繋ぐための境い目』という意味になります。

「繋ぐための境い目が使えます!」では日本語として成り立っていないので、「繋ぐための仕組みが使えます!」と読み替えておきましょうか。もう少しだけ細かく解説をすると、ワタシ達がWatsonを使う時、IBM社のコンピューターの中にズカズカ乗り込んでいって直接使うのではなく、入り口付近に「窓口」が用意されていて、そこで「係の人(APIという仕組み)」に取り次いでもらいながら使う、というイメージなのです。

……ふー。2行でもうバッテバテかもしれませんが、ここからが本題です。ではでは、一回深呼吸をして、API行のすぐ下にある「ライト・アカウントを今すぐ登録」ボタンをポチッとな!

【ライトアカウントの登録】

ユーザー登録画面が出てきました。表記が英語になりましたが、「クレジットカードは要りませんよ」などなど、書いていることは基本的に前のページと同じですね。

「メールアドレス(これがユーザーIDになります)」「名前」「地域」「パスワード」を入力したら、「Create Account」ボタンを押しましょう。

すると、入力したメールアドレス宛に「確認メール」が飛んできます。メール本文に付いている「Confirm Account」ボタンをクリック。

アカウントが作成されました!「Log in」ボタンを押して、IBM Cloudにログインしてみましょう。

「IBMid(先程入力したメールアドレスです)」を入力して「続行」ボタンを押すと、「パスワード」欄が出てきますので、パスワードを入力、入力が完了したら、「ログイン」ボタンをクリックします。

初回ログイン時には様々な確認事項が出てきますので、ザザッと目を通してから「次に進む」ボタンを押すと……。

ログインできました!「IBM Cloudへようこそ」の画面が表示されましたね。「スタートガイド」が数ページ分出てきますので、ふむふむと眺めておきましょう。

スタードガイド画面を閉じると、IBM Cloudの『ダッシュボード』が出てきます。

「Resource summary」「Location status」「Catalog」などなど……IBM Cloud
では、こちらのダッシュボードから様々な機能にアクセスできるようになっています。これからタップリお世話になりますので、忘れずにブックマークをしておいてくださいね。

【今回のまとめ】

はい、今回はここまでです!

アカウントの登録をしただけなのですが……何故かズッシリ疲れましたね。「クラウド」や「API」などの解説した言葉以外にも、ページの中には「SaaS」や「PaaS」、「ストレージ」や「オブジェクト」など、ドコかで聞いたことがあるような、できれば聞きたくないような、そんな言葉達がズラッと並んでいます。

ワトソン「コロボ君。どうしましたその顔は?」
コロボ「……SaaSッテ、ナンダカ顔ミタイニ見エマスヨネ?」
ワトソン「コロボ君。読者の方に変な刷り込みをするのはやめてください」

まだまだ先は長そうですが、ひとつひとつの言葉の意味を知っていけば、きっと少しずつ気にならなくなっていくと思いますので、最初のうちは休み休みで良いので頑張ってついてきてくださいね。

それでは次回は、「ダッシュボードの見方」をチェックしつつ、「IBM Cloudで提供されているAI(AIサービス)のカタログ」を見てみることにしましょう!だからコロボ君、そのSaaS顔止めなさい、癖になっちゃうでしょ。ではでは、次回もお楽しみに!