ボチボチ梅雨入りの日本列島、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私はと言いますと、相変わらず「The Sandbox」の土地購入に踏み切れない日々を過ごしております。
本日のイーサリアムの相場は……と、『23万円2千円〜24万円8千円』くらいの間を激しく上下している様子です。
一昔前の私であれば、「ひょえー!今は買い時?それとも売り時?これって見ているだけで良いの!?」とアタフタ狼狽していたのでしょうが、今は違います。
チャート見守り歴も一月半ほどになれば、「乱高下していますねえ……ズズー……(お茶をすする)」くらいの鈍感さで上下動を眺める『ドッシリ感』が身に付いているのです。……って、これもうこの腰の重さじゃ、一生買えないんじゃないかしら。
仮想空間生活をはじめるハズが、デイトレーダー(※イメージ)のようにチャートとにらめっこする日々。そんな退屈な日々の中で、私の心は少しずつ揺れはじめました。
「そもそも、The Sandboxって本当に最適な仮想空間なのかしら」
「やっぱり、他にも面白い仮想空間が存在しているんじゃないかしら」
「そんでもって、その仮想空間の土地はもっと安いんじゃないかしら」
グラッグラです。もともと強固な意志の上に築き上げた選択肢ではないため、微風が吹いただけでこの有様。「欲しい時が買い時」とは、実に上手いことを言ったものですね。嗚呼、ノリと勢いだけで一月半前に買っておけば!(→華麗に大損ブッこいていたと思います)
……でもまあ、当面はこの状況が続きそうですので、今できることをコツコツやっておくことにしましょう。題しまして「OpenSeaで調べる 2022年6月版 人気仮想空間 トップ10」開幕です!
【調べる場所】
世界最大手のNFTマーケット「OpenSea」
https://opensea.io
【調べ方】
① カテゴリー「Virtual Worlds」の中に存在する仮想空間をチェック
② その仮想空間で出品されている「アイテム数」と「オーナー数」を数える
③ 2つの数の多い順にならべる(同数であればオーナー数の数を優先する)
調査はこんな感じで行います。仮想空間(メタバース)は「NFT」という形で土地やアイテムを売買される特徴を持っていますので、マーケットプレイスの盛り上がりを見れば、仮想空間自体の盛り上がりもわかるはずです。きっと。
それでは、1位から順番にどうぞ!
1.The Sandbox(アイテム数:142,100/オーナー数:21,100)
https://www.sandbox.game/jp/
うむうむ。やっぱりこうなりましたか。ほっと一安心。無事、我らが「The Sandbox」が1位となりました。
アイテム数も多いのですが、オーナー数の方も多く、質量共に人気の仮想空間と言えそうです。それでも現在、土地の売買がスッカリおとなしくなっているわけですから、土地フィーバーは下火になっていると言って良いのかもしれません。
2.Decentraland(アイテム数:97,500/オーナー数:7,200)
https://decentraland.org
2位は「Decentraland」でした。仮想空間について何も知らなかった初期状態の頃の私も、最初の選択肢に「The Sandbox」と「Decentraland」を挙げていたくらいですので、やっぱりどちらも人気ですね。
OpenSea上のカテゴリーとして、「The Sandbox」には「The Sandbox ASSETS」というサブカテゴリーが、「Decentraland」には「Decentraland Wearables」と「Decentraland Names」のサブカテゴリーが用意されています。
「Decentraland Names」とは、かなり特徴的なサブカテゴリーですね、ドメインのように名前を売り買いするのでしょうか。
3.MegaCryptoPolis(アイテム数:63,700/オーナー数:23,500)
https://mcp3d.com
街作りゲームのような雰囲気がある仮想空間「MegaCryptoPolis」が3位。この雰囲気、シムシティを思い出します。土地の区画を売ったり買ったりするようです。
4.War Riders(アイテム数:19,400/オーナー数:1,800)
https://warriders.com
「採掘か死か」というなんとも恐ろしいメッセージが書かれている「War Riders」が4位。OpenSeaの棚には、重火器がズラリと並んでいました。リアルマネーで武器を強くする、という血も涙もない時代がやってきているようです。
5.SuperWorld(アイテム数:17,200/オーナー数:3,400)
https://www.superworldapp.com
現実世界にマッピングされた仮想空間の土地を売買できる「SuperWorld」が5位。OpenSeaでは、なんと「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の土地も棚に並んでいました。これ、買ったらその方面の方々から怒られないかしら……。
6.Arcona Digital Land(アイテム数:14,200/オーナー数:4,300)
https://ja.arcona.space
こちらも現実世界とマッピングしたAR型の仮想空間、「Arcona X-Reality Metaverse」が6位。(OpenSea上のカテゴリー名は「Arcona Digital Land」でしたが、Web上の表記はこちらのようです)
7.Alterverse(アイテム数:14,000/オーナー数:1,800)
https://alterverse.com
宇宙を背景にした近未来仮想空間「Alterverse」が7位。こちらのタイトルは、Steam版でゲームも出ているようです。OpenSeaの棚には、宇宙船とか、武器とかが並んでいます。
8.Nyan Heroes(アイテム数:11,100/オーナー数:8,500)
https://nyanheroes.com
猫型ロボットが戦うバトルロイヤルゲーム「Nyan Heroes」が8位。OpenSeaの棚に並んでいるのは……猫たちのイラストです。ゲームはFPSっぽいですので、直接関係は無さそうですが、何かのパスになっているのかもしれません。
9.Influence Asteroids(アイテム数:11,100/オーナー数:2,300)
https://www.influenceth.io
こちらも宇宙を舞台にした近未来仮想空間「Influence Asteroids」が9位。「Alterverse」と違って、こちらは小惑星を売り買いするようです。
10.Treeverse Plots(アイテム数:10,400/オーナー数:3,600)
https://endlessclouds.substack.com
最後10位は、ほのぼのファンタジー系の仮想空間「Treeverse Plots」が入りました。現在メインのサイトにアクセスできないようなので、マンスリーレポートで更新情報を見守る形になります。
はい!ということで「2022年6月版 人気仮想空間 トップ10」を、OpenSeaの出品アイテム数やオーナー数から調べてみました。
初めて見る仮想空間ばかりで、なかなか良い勉強になりましたが……やはり現状は「The Sandbox」と「Decentraland」が頭一つ抜けているような感じがします。
様々なWebサイトを巡回している途中で、「そもそも土地を買うのに金がかかりすぎるし!買った金額で売れないし!」という怨嗟の声を目にすることもありました。それがもう数年前記事でしたので、「メタバースの土地買って一儲けだ!」という最初のブームは、やはり少し前に過ぎ去っていたようです。
ただ、そうやって過疎化していくタイトルがある一方、新規にリリースされるタイトルも数多くあって、まだまだ業界の方向性は定まっていないように見えます。
とりあえず、今のところ、私にとって「The Sandbox」以上に魅力的な仮想空間はありませんでしたので、おとなしくチャート監視おじさんに戻ろうかと思います。イーサリアムの神様、どうか次回こそ、何か進展しますように……!