お久しぶりでございます。「さるにもできるアレヤコレヤ」、略して『さるでき』へようこそ。みなさま、お元気でお過ごしでしたでしょうか。
私の方はと言えば、相も変わらずお猫様の下僕業に邁進しておりました。
キーボードを満足に操作させていただけないため、しばらく放置していた当サイトですが、お猫様の「キーボードの上お昼寝ブーム」にようやく陰りが見え始めましたので、ボチボチ再開していきたいなと思っております。今後ともご贔屓の程、宜しくお願い致します。
さてさて。ここしばらく、「メタバース」という言葉をよく聞くようになりました。調べてみると、現実世界とは少し違う、コンピューターの中の仮想の世界を体験するための仕組みのようです。
ほほう、何やら面白そう。と、以前より思ってはいたのですが。
みんなでインターネット上の同じ空間に集まって、コミュニケーションを楽しむ。それって、オンラインゲームと何が違うのかしら?と。私には、その違いがイマイチよくわかりませんでした。はて?それってどこのファイナルファンタジーXIV?
試しにグーグル先生にお伺いを立てたところ、メタバースが持つひとつの特徴は、「お金の仕組みが組み込まれているものがある」ということ、らしいです。「ブロックチェーン」という分散コンピューティング技術を土台とした、「仮想通貨」の仕組みが組み込まれている、とのこと。
それはつまり、『経済活動ができる』ということになります。
話はカッチコチな方向に180度変わるのですが、最近の日本では仕事を辞める年齢、すなわち「定年」がグングン延びていまして。厚生労働省によりますと、令和3年の4月から、企業に対して『65歳までの就業確保』が「義務」に、『70歳までの就業確保』が「努力義務(頑張って雇い続けてね、と努力を促すこと)」になるそうです。
私はお猫様の下僕業以外に、企業様向けの人材育成業も営んでいるのですが、仕事柄お客様の前に立って(最近は専らWeb会議)お話をする機会があります。
画面の前で、ときどき思うわけです。
私が70歳になったときに、まだお仕事をいただけるのかしら、と。「やっぱりピッチピチの20代〜30代の方の方が良いよね」となってしまうのではないかしら、と。(ピッチピチが足りないことが問題なのではなく、そもそもスキルが足りないことが問題になる可能性については、気付かなかったことにします)
そんなとき、古くからの愛読書である、士郎正宗先生の「攻殻機動隊」の中で、こんなシーンを見つけました。
「部長 バトーを発見しました VC(バーチャルシティ)-αにダイブ中です」
「勤務時間中に『女』と会っとるのか…困ったやつだな」
「『相手は男性で95歳だ』って事…バトーに教えないんですか?」
「どこかのエージェントがオペレーションを仕掛けているのでない限り通報する必要はない 個人の自由は尊重せねばな」
公安9課の重戦車、バトーさんの彼女は95歳の男性(見た目は若い女性)である、というトンデモ事実が判明した衝撃のシーンなのですが。
ここで私が思ったのは、「あれ?仮想空間の中でなら、70歳でも現役として、できることが増えるんじゃない?」ということでした。
経済活動を伴うメタバースが実用的になるには、今後5年から10年かかると言われています。私が70歳になるにはもう少しかかりますので、今からはじめても十分な準備期間がありそうです。
それではこの間に、「仮想空間での暮らし方」を少しずつまとめていくことにしましょう。ではでは、どうぞごゆるりとお付き合いくださいませ!