さてさて、ここしばらく遊んでいた「The Sandbox」ですが、3月末に「アルファ版(テスト版)のシーズン2」が終了しました。シーズン3の開幕まで、またお休み期間に突入です。

シーズン2、終了しました。

とは言え、お休み期間でもアルファロビーには入れるようです。何気なくソフトウェアを立ち上げたら、ログインできてしまいました。

上体を反らしながら「NO」と言うヨガマスター。

でも、ロビー以外の場所に行こうとすると、こんな感じ。謎のヨガマスターにより移動が制限されています。

一方、Webサイトの方のトップページには「報酬を受け取れますよ」というメッセージが表示されています。

ほうほう、とりあえず私も「レベル2」までやりましたし、何か貰えるものがあるかもしれませんね。2マスくらいの土地とか。では、ポチッとな。

おお、レベル1がクリア扱いになっています。

何やら、「抽選チケット」なるものを30枚ほどいただきましたよ。

調べたところによると、こちらの抽選チケット、「シーズン2アルファパス」なるものをゲットするための「抽選」に参加するためのチケット、というもののようです。

で、その「シーズン2アルファパス」というものを持っていると、「レベルに応じて、環境内通貨である『SAND』がもらえる」というもののようです。

……超わかりにくいゼヨ……。

ただ、残念なことに、日本在住の人には、この「シーズン2アルファパス」が配られることはないようで、代わりに「特別なNFTを準備しております」とのことでした。ふむふむ。

では!シーズン2が終わってしまいましたので、シーズン3が開始されるまでの間は、また勉強の時間に充てておきましょう。(本当はVoxEditを触ってみたかったのですが、こちらもお休み中なのかツールが立ち上がらず……)

なぜか立ち上がらず。ガッカリ。

今回は「ステーキング」について、少し深堀りしてみます。


抽選チケットの画面を眺めていたら「mSANDをステーク」というボタンが表示されていました。ボタンを押してリンク先に行ってみると、なにやらゲームとは少し違う雰囲気の画面が出てきます。

「EthereumおよびPOLYGONネットワークでステーキングを行いSANDを獲得」とのこと。ふむ。

カネの匂いがプンプンしますぜ。ボス。

bitFlyerの用語集を見てみましょう。


ステーキング

bitFlyer 公式Webサイトより

ステーキングとは、対象の仮想通貨を保有しブロックチェーンのネットワークに参加することで、対価として報酬が貰える仕組みです。

これまで仮想通貨では、価格が安い時に仮想通貨を購入し価格が上がったときに売却することによって得られる売買差益を目的とした取引が一般的でした。一方で、ステーキングでは、対象の仮想通貨を保有することで継続的に報酬を得ることができます。


なるほどなるほど、サッパリわかりませんね。

ざっくりまとめると、「通貨を持っていると、報酬が支払われる」という仕組みのようですが……何でしょうか、その夢のような仕組み。

これを紐解いていくには、「マイニング」という言葉も同時に勉強したほうが良さそうです。


マイニング

bitFlyer 公式Webサイトより

マイニングとは新たなブロックを生成し、その報酬として仮想通貨を手に入れる行為のことです。一般的には、「採掘」を英訳した「マイニング」という名前で定着しています。

マイニングの役割は「仮想通貨の新規発行」と「取引の承認」です。

仮想通貨の新規発行とは、トランザクションを含んだブロックを生成する作業です。トランザクションデータは、ハッシュ値というデータで保管されます。また、取引の承認とは、トランザクションデータが書き換えられないように検証していく作業のことです。


こちらもサッパリですね。デジタル色満点の仮想通貨に、汗と泥が馴染み深い「採掘」とは一体どういうことなのでしょう?


仮想通貨は、その安全性を高めるために、常に「取引が正常かどうか」ということを計算しています。

その計算のためには、強力なコンピューターが必要になるわけですが、それを「1台のスーパーコンピューター」にドーンと任せるのではなく、「世界中の有志の方のパソコン」にちょっとずつ間借りをする、という仕組みが採用されています。所謂「分散コンピューティング」というものです。

「世界中の有志の方」にパソコンを貸してもらうためには、もちろん「タダ」というわけにはいきません。そこはちゃんと「報酬」が用意されていまして、パソコンが計算に使われた場合、かわりに「仮想通貨をあげますよ」という嬉しい「おまけ」がもらえます。

ということで、今では多くの人がガンガンパソコンを提供して、激しい「おまけ争奪合戦」を繰り広げています。まさにゴールドラッシュですね。その姿から、おまけを掘り当てる行為のことを「採掘=マイニング」と呼んでいるようです。

ところが、このマイニング。あまりに多くの人(の所有するパソコン)が参入しているので、その分「トータルで見ると、とんでもない電気代がかかっている」ということが問題になっています。

ケンブリッジ大学の調査によると、仮想通貨「ビットコイン」のネットワークに消費される推定電力量は、なんと世界の電力消費量の「約0.65%」に相当するそうです。ドエライ数字が来ましたよ。

小さい国の総消費電力量くらい使っているそうです。エグゥ……。

「これは地球環境にマズい」、ということで、マイニングに変わる新しい仕組みとして作られているのが、「ステーキング」というもので、これには、「その仮想通貨を持っている人しか、おまけ争奪合戦に参加できない」という条件が付いています。「ステークホルダー(出資者)」のステークですね。

こうすることで、世界中のパソコンを総動員する勢いで採掘合戦をする必要がなくなり、世界の電力消費も少しは落ち着くはず、ということが考えられています。

ただ、このマイニングとステーキング、どちらも「規模が大きいほうが強い」という側面を持っていまして(マイニングなら、山程のパソコンを用意できる個人や企業が強く、ステーキングなら、山程その仮想通貨を持っている個人や企業が強い)。

SBI Crypto 公式Webサイトより

現在は個人で参加するよりも、「プール」と呼ばれるグループに所属して、おまけの一部をもらう、というやり方のほうが多く利用されているようです。


さて、ここまでで、ステーキングという言葉の意味がぼんやりと見えてきました。

では、「The Sandbox」の「mSANDをステーク」とは、どういうことでしょう?

まず、「mSAND」の名前は「MATIC版のSAND」から来ています(ような気がします)。

「MATIC」というのはイーサリアムのサブチェーンと呼ばれる「イーサリアムの代替を目指して作られた仮想通貨」のことです。2021年にブランド名を変更して、「Polygon」という名前になっています。

CoinMarketCap より

基本的に「The Sandbox」内では「イーサリアム」、そして「SAND」が通貨として使われていますが、イーサリアムは世界中で多く利用されているため、高額な手数料が発生することや、トランザクションに非常に時間がかかるなどの問題を抱えている、とのことでして。ステーキング用に「Polygon」の世界で使える「mSAND」を用意している、ようなところではないかと思います。

さらに、おそらくここでのステーキングは「プール」のような気がします。みんなの「mSAND」を持ち寄って大きな金額にして、強い権利を取得し、「The Sandbox」が提供する(?)コンピューター資産で計算を行い、取得したおまけの分け前をみんなに返している、という仕組みではないかと。

いやはや……ムズカシすぎゼヨ……!


この辺りは実際にやってみないとわからないことばかりですね。

とりあえず、ステーキング準備のための勉強はこのくらいにしておいて、心の準備ができ次第、イーサリアムを入手、実際に「mSANDのステーキング」に挑戦してみましょう!