ー アルファ・ケンタウリ系惑星ポリフェマス最大の衛星パンドラ。地球の熱帯雨林を思わせる密林に深く覆われ、特異な磁力による地形が神秘的な美しさを湛えるこの惑星の地下には、希少鉱物アンオブタニウムの莫大な鉱床が眠っていた。地球のエネルギー問題の解決の鍵となる希少鉱物を採掘するため人類はパンドラに進出するが、パンドラにはナヴィという先住民族が住んでいた ー
2009年に公開された、映画「アバター」のストーリー(wikipediaより)です。
この作品の中で、アバターという「地球人とナヴィそれぞれのDNAを掛け合わせた人造生命体」が登場しましたが、仮想空間においても、アバターとは「自分自身とデジタルアートを組み合わせたキャラクター」のことを言います。ちなみに語源は「サンスクリット語の『アヴァターラ』、インド神話や仏教説話の文脈で『(神や仏の)化身』の意味」とのことです。
仮想空間で私たちはこのアバターを使って、空間内を移動したり、同じ空間にいる誰かとコミュニケーションを取ったりします。まさに自分の分身ですね。アカウントを作っただけでは、仮想空間の中には足を踏み入れられないのです。
ということで、今回は「The Sandbox」版のアバターを作ってみましょう!
「The Sandbox」のアバターは、ソフトウェアの方ではなく、Webサイトの方で作ります。
左側のメニューの「作成」を選んで、表示された画面の中にある「アバター」タブを選んで、『アバターを作成』ボタンをクリックします。(英語で表示されている場合は、画面の上の方にある言語選択を「JP(日本語)」に切り替えましょう)
アバター作成画面が開きました。「Myアバター」と「アバタークリエイター」のタブがありますが、今回は「アバタークリエイター」タブを選びます。
「The Sandbox」のアバタークリエイターには、『フルセットのテンプレート』と、『部位ごとのパーツ』があって、それぞれを組み合わせて、アバターを作ることができるようになっています。
では、まずはフルセットのテンプレートから、カスタマイズしやすそうなキャラクターを選んでみましょう。
テンプレートを選んだら、パーツを変更していきます。
まずは「頭」のパーツを、ワイルドなオジサンヘッドに変更。
次に「シャツ」を派手なものに着替えて。
さらに「ズボン」を動きやすそうなものに着替えて。
最後に「靴」をビーチサンダルに。
できましたね。ネットリした雰囲気のキャラクターが。
このままでも良いのですが、「肌のトーン」を変更できるので、少し日焼けをさせてみましょう。
各パーツには、「色」を変更できる箇所があります(まったく変更できないパーツもあります)。今回選んだシャツは、中央の箇所の色を変えられましたので、落ち着いた色目に変更してみます。
はい、完成!
……ふーむ。イジればイジるほど「ネットリ感」が増していくのは何故かしら。
……と、こんな感じで、カンタンにアバターを作ることができます。
パーツごとの細かい調整や、色の変更など、カスタマイズできる部分は限られているのですが、選択肢が少ない分、とりあえずパッと作って、気に入らなければやり直し、ということがしやすくなっています。
では、お試し終了!ということで、実際に使うアバターを作ってみましょう。
はい、完成!
おっちゃんは清潔感が大事、と聞いたことがあります。白いシャツならその点安心でしょう。きっと、ええ。そうに違いない。彼の表情も心なしか自信にあふれています。
実際に仮想空間の中に立たせてみるとこんな感じです。
……清潔感と味気なさを履き違えた、貧相なおっちゃんにしか見えないような……気もしますが、とりあえず現在の私のカスタマイズ限界はこの辺りです。悔しいですが諦めましょう。
そう言えば、「VoxEdit」という、自分でイチからモデルを作るツールがありますので、こっちでアバターを作ることができれば、幅が大きく広がりそうな気がします。もう少し愛情を注げるキャラクターを作れるかもしれません。
では、そちらの方の調査も進めつつ、次はいよいよ仮想空間の中を歩いてみることにします。