夏真っ盛りの日本列島、各地猛暑と台風のダブルパンチに見舞われておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
私の方はというと、生成AIと戯れる方は相変わらず続けているのですが、サイト更新の方はすっかりご無沙汰になっておりました。
特に理由らしい理由は無かったのですが……強いて挙げるとすると「仕事が忙しかったんだよぅ」ということになるかと思います。可愛らしく言ってみましたがダメですか。そうですか。
そうそう、現在私が行っているお仕事の中には、「お客様のITシステムの運用を広くサポートする」というものがあるのですが、そこで少々気になっていることがありましてね。
みなさまもよく耳にされる思いますが、近頃「IT人材が不足している」というニュースが頻繁に流れてきます。経済産業省が2019年に行った調査の結果によると、2030年には、なんと最大で79万人のIT人材が不足するとの試算結果が出ているそうです。
79万人というのは……浜松市の人口とほぼ同じくらい。多すぎ。
参考URL:
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf
で、そうなってくると、特に小さな会社では、IT専門外の人が「IT担当」(場合によっては「ひとりIT担当」)に任命されてしまうことも……あるとかないとか。(注:こっちは私の勝手な思い込みで、根拠はありません。)
実際に私のお客様のところでも、その多くは「ひとりIT担当」の状態になっておりまして。その上、担当の方も生粋のIT畑出身というわけではなく、「若くて勢いがあるし、なんとなくITも得意そう」という、インド人もビックリな理由で総務部あたりのフレッシュマンが担当になっているケースが多々見られます。(注:こっちは更に私の勝手な思い込みで、根拠はまったくぜんっぜんありません。私には虚言癖があります。)
で、そういう状況ですので、トラブルが発生すると、そんな担当の方々に「ドンッ」と必要以上の重圧が乗っかるわけです。
・自分が一番詳しいので、社内の誰にも相談できない
・とは言え、サービスのサポート窓口には、上手く事象を説明することができない
・そんな状況でも、上司(会社)には何らかの解決方法を提示しなければならない
……ぐえぇ。止まらない手汗が容易に想像つきますねえ。
でも、別に上司の方も、意地悪で不親切にしているわけではないのです(きっと)。担当のフレッシュマン君よりもさらに事象がわからないので、アドバイスの仕様がないだけなのです(たぶん)。
ですが、じーっと見つめるその視線がプレッシャーになって、彼の両肩にさらに重くのしかかります。
幸い、というか何というか、ヘナチョコながらも私はそういうときのためのサポート要員ですので、私がわかる範囲内であれば、みなさま(担当の方、上司の方、その上の経営者の方)の肩に乗っかっている重りを少しだけ軽くすることができたりします。良かった良かった。一件落着。ええ、それはとっても良いことなのですが。
これからますます「IT人材不足」が進むのであれば、「ひとりIT担当」の方も、きっとどんどん増えていくわけです。そうなるとそこに待っているのは、プレッシャーから「IT嫌い」になってしまうフレッシュマン君の増加、そして会社的にはさらなる「IT人材不足」の地獄スパイラル。
私の好きなITが、いつの間にやらキツイ業務の代名詞に。
……ああっ。またひとり転職希望者が。
はい、ここまで!
ジメジメとした「はじめに」パートをお読みいただきありがとうございます。
そんなわけで、将来に向けて当サイトの方向性を少々変えていこうと思いまして。
こちらのサイトは、今までは「最先端のITツールを使って遊んでみよう!」ということがテーマだったのですが、今後は、そんな厄介な状況に迷い込んでしまった、全国各地の「ひとりIT担当」の方、そしてその「上司」の方や「経営者」の方の気持ちを少しでも軽くするために、「ITに詳しい人がいない小さい会社でも、ITと気軽に付き合っていけるようになるためのアレコレ」をお届けできたらと思っています。
とは言え、私は現役バリバリのIT技術者から3億光年くら離れたところに漂う、単なるIT好きのサルおじさんですので、残念ながら私が書く記事では、みなさまのIT力の強化にはからっきし役に立たないことが予想されます。
せいぜいできることと言えば、様々なプレッシャーからカッチコチになってしまっているみなさまの「気持ち」をほんの少しだけ揉みほぐすことくらいです。
「ITって案外ユルいものだったのね……!?」「少しだけ感覚がつかめてきた気がする……!!」「ウチの会社もなんとかやっていけるかも……!」と思っていただけるような記事を、どうにかして書いていければと思います。
ではでは、『小さな会社でゼロから始める「陽気なひとりIT担当」の育て方』、どうぞよろしくお願いしまーす。