応用編:活用のヒント

ロコさん大変です!昨日作ったロボットに働いてもらおうと、今朝Google Chromeを立ち上げてみたら、ロボットがメイン画面からいなくなっていました!まさか…これがウワサの「ロボットの反乱」ってヤツですか!?

コロボくん、落ち着いてください。実は、このRobotic Crowd Agentには『作成したロボットを保存しておく機能』が無いのです。でも、せっかく作ったロボットですので、少ーしだけ裏技的に保存する方法を教えちゃいますね。

ロボットを保存する方法

ロボットの作成が無事完了して、メイン画面に戻ってきたところです。画面右下にある「COPYボタン」に注目してください。

このボタンを押すと、情報欄に表示されている「プログラムコード」を「テキスト形式」でコピーすることができます。試しに、コピーしてメモ帳に貼り付けてみましょう。

プログラムコードをメモ帳に貼り付けることができました。もちろん、ファイルに保存することも可能です。

では、このプログラムコードを保存しておいて、毎回メイン画面に貼り付ければ、ロボットの保存ができる…ハズなのですが。

そもそもメイン画面の情報欄は、最初の状態では「選択する」ことも「何かを貼り付ける」こともできません。

このままでは「保存」はできても、「再利用」はできませんので、少しだけ特殊な手順で貼り付けられるようにします。

【記録モードで作ったロボットの場合】

一旦「RECボタン」を押して、記録モードに切り替えます。

そのまま何も操作せず、「STOPボタン」を押して、記録モードを終了します。

すると、「ブラウザを開く」と「ブラウザを閉じる」という操作を行うロボットが作られて、情報欄が選択可能な状態になりますので、保存しておいたロボットをコピー&ペーストで上書きします。

「PLAYボタン」を押せば、上書きしたロボットを動かすことが可能です。

【データ抽出設定モードで作ったロボットの場合】

一旦「EXTRACT DATAボタン」を押して、データ抽出設定モードにします。

そのまま「STOPボタン」を押してしまうと、「TRYボタン」が表示されませんので、どこの項目でもいいのでデータ抽出設定をします。

データ抽出設定ができたら、「STOPボタン」でデータ抽出設定モードを終了します。

すると、「TRYボタン」が表示された状態で、情報欄が選択可能になりますので、保存しておいたロボットをコピー&ペーストで上書きします。

「TRYボタン」を押せば、上書きしたロボットを動かすことが可能です。

よかったー。「ロボットの保存」と、「メモ帳に保存しておいたロボットを動かすこと」の両方ができました!手順を覚える必要はありますけど、これくらいならロボットを毎日使うことができそうです。

今後公式にバージョンアップして保存機能が実装される…かもしれませんが、それはまた先のお話になります。それまではこの方法をドンドン活用して、沢山のロボットを使ってくださいね。

YAMLとは?

Robotic Crowd Agentでは、ロボットの設定を記録するデータの形式として、『YAML形式』を採用しています。YAMLとは「テキスト形式」の一種なので、人間が読むことができるのが特徴です。少しだけ読み方を覚えてしまえば、ロボットが動かなくなった時に、何が原因になっているのかを調べるヒントになります。

【YAMLとは?(Wikipediaより)】

YAML(ヤメル、ヤムル)とは、構造化データやオブジェクトを文字列にシリアライズ(直列化)するためのデータ形式の一種である。テキストのため可読である。その概念はXMLやプログラミング言語であるC、Python、Perlからきている。 YAMLの原案はClark Evans、Brian Ingerson、Oren Ben-Kikが共同で出した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/YAML

【読み方例① ブラウザを開くアクション】

# ブラウザを開く(コメント欄)
+open_browser_1:(アクションを識別するための名前)
action>: OpenBrowser(アクションの種類「ブラウザを開く」)
url: ‘https://sarudeki.com/’(アクションのオプション「開くURL」)

【読み方例② クリックアクション】

# クリック(コメント欄)
+click_2:(アクションを識別するための名前)
action>: Click(アクションの種類「クリック」)
browser: +open_browser_1(アクションのオプション①「対象のブラウザ」)
selector: ‘.post-62643 > .post-thumbnail-wrap > .post-thumbnail > .post-thumbnail-rollover’(アクションのオプション②「対象の要素」)

例えば、操作したいWebサイトが上手く開かない場合は、「ブラウザを開くアクション」のオプションである「URL」が間違っている可能性がありますし、クリックが正しく操作できない場合は、「クリックアクション」のオプションである「要素」が間違っている可能性がありますので、その部分を中心にチェックするのが解決への近道です。

急にムズカシイ話になりました…。情報欄にチラチラ見えてはいたのですが、きっと関係無いに違いない(と良いなあ)と思って見ないフリをしていたのですが…知っておいたほうが良いことなんですね。

ロボットを作っていると、どうしても「あれ?動かないぞ?」という場面が出てきます。その時に、設定が「読める形式」であることはとっても便利なのです。Robotic Crowd Agentで出てくる設定の種類はそこまで多くありませんので、頑張って覚えてしまいましょう!

関連リンク