ましたよ!新たなる無料のRPAツール!

はい、そういうわけでございまして。

AIシリーズ(Watson Assistant)の真っ只中ではありますが、
新しいRPAツールの情報が届きましたので、今回はRPA編をお届けしようかと思います。

そのRPAツールが、こちら!

『Robotic Crowd Agent』です。

元々「Robotic Crowd」というブラウザ型のRPAツールを作ってるチュートリアル社が、
「Google Chrome拡張機能」として「Agent」というものをリリースした、という流れです。

特徴はなんと言っても「無料で使える」ということ。

クラウド版の『Robotic Crowd』を使う場合、
「Standard」「Enterprise」という2つの料金体系が用意されているのですが、
その入り口としての「Agent」は、Google Chromeさえあれば無料で今すぐ使い始めることが可能です。

しかも、「Google Chrome(Webブラウザ)」の拡張機能として提供されていますので、
「Windows」だけでなく「Mac」でも使えるわけです。超嬉しー!(←Macユーザー)

これは期待が高まりますねー。
ではでは早速、インストールしてみることにしましょう!

Robotic Crowd Agentのインストール

まずは「Robotic Crowd」のホームページ……ではなく。
提供している「株式会社チュートリアル」のホームページに向かいます。


https://tutorial.co.jp/news/release/2019/06/rc_agent/

この記事の一番下に「申込みフォーム」があって、
必要事項を記入して送信すると、インストール用のURLがメールで送られてくる仕組みです。

では早速、必要事項を書いて「拡張機能をインストールする」ボタンをポチッとな。

メールが送られてきましたか?
メールに記載されているURLにアクセスすると……

Google Chromeのウェブストアにたどり着きます。

こちらで「Chromeに追加」ボタンを押せば、一瞬でインストール完了です。
インストールが完了すると、Google Chromeの右上にアイコンが登場します。

Robotic Crowd Agentの画面の見方

では、インストールもできたことですし、画面を開いてみましょう。
まずは、画面右上の「ニャンコアイコン」をクリックします。

「メイン画面」が出てきました。

メイン画面に含まれるものは、
「REC(記録)」「EXTRACT DATA(データ抽出)」「INFO」の3つと、
「ヘルプ」「オプション設定」の2つ、合わせて5つの機能です。とってもシンプルですね。

「REC」ボタンを押すと、操作の記録が開始されます。
ただし、デスクトップ型のRPAツールと違って、記録してくれるのは「Google Chrome」の中だけです。

「EXTRACT DATA」ボタンを押すと、同じく操作の記録が開始されます。
こちらの場合は、クリックした場所(要素)を記録しておいて、その場所のテキストデータを抽出します。
抽出したデータは「CSVファイル」として保存することが可能です。

最後の「INFO」ボタンを押すと……ライセンス情報が表示されました。

基本的な使い方(記録編)

よーし。
画面の見方もわかりましたし、とりあえず「REC」ボタンを押して「操作の記録」をしてみましょうか。

ポチッとな!

「記録状態」に切り替わりました。

……が、画面上は特に目立った変化は見られないようです。
おっかなびっくりChrome内をウロウロしてみると……。

おお!マウスカーソルに追従するように「枠」が表示されましたよ!

「div(範囲)」「p(段落)」「img(画像)」など、
HTMLでお馴染みの要素が表示されていますので、リアルタイムに要素を解析して枠を付けているようです。

試しに「記事のアイキャッチ画像」にマウスカーソルを合わせて、クリック(左クリック)してみます。

すると、「ポップアップメニュー」が表示されました。
実際の操作を記録するわけではなく、操作の指示を記録する方式。これは「BizRobo!タイプ」ですね。

では、「クリック」と。

ポップアップメニューから「クリック」を選択すると、実際に画面が遷移しました。
記録状態に戻ったようですので、続けてもう少し処理を記録してみましょうか。

サイドバーの「検索欄」を選択すると、「テキスト入力欄」が出てきましたよ。

「RPA」と入力して、「OK」を選択。

検索欄に「RPA」と入力されました。
そのまま横にある「虫眼鏡アイコン」をクリック。

ポップアップメニューが出てくるので、「クリック」を選択。

画面が遷移して、RPA関連の記事が一覧表示されましたね。

では、ここで一旦記録を終了しましょう。
ニャンコアイコンをクリックすると、メイン画面には今行った操作がズラッと並んでいます。

「STOP」ボタンを押して、終了です。

基本的な使い方(実行編)

では、今記録した操作を実行してみましょうか。
実行の方は超簡単。「PLAY」ボタンを押せば開始されます。

ポチッとな。

STEP1 さるでき.comのサイトにアクセスし
STEP2 最新記事のアイキャッチ画像をクリックし、記事に移動
STEP3 サイドバーの検索欄からRPAを検索、一覧表示

うん、バッチリ!
ちゃんと記録した操作が実行されました。

ちなみに、実行画面には「COPY」ボタンなるものがありますね。ちょっと押してみましょうか。

コピーっと。

……何か起こったのかしら?特に画面上は何も変わりがないような。
では、一旦メモ帳に貼り付けてみます。ペーストっと。

おお!メイン画面にあったコードっぽい文字列が貼り付きました。
コピーすることで、今記録した操作をコードの形で持ち出すことができるようですね。

基本的な使い方(データ抽出編)

では次に、「EXTRACT DATA」ボタンを押して「データの抽出」の方をやってみましょうか。

まずは、今記録した内容を「RESTART」ボタンで削除します。
名残惜しいですが、ポチッと押して最初の画面に戻りますよ。はい、ポチッ。

綺麗サッパリ消えたところで、「EXTRACT DATA」ボタンをどうぞ。

わかりにくいですが、一応こちらも記録状態に切り替わっています。
(画面の左上に「抽出のやり方」が表示されていますね)

ではウチのサイトの各記事について、
「記事タイトル」「日付」「抜粋文」を抽出してみましょう。

まずは「記事タイトル」をクリックすると、

データ抽出画面が出てきました。
「Data Name」欄に「記事タイトル」と入れて、「次へ」

画面が戻ります。

ここで、枠が黄色から水色に切り替わっていたら成功です。この部分が抽出されます。

単独の項目の内容を抽出するのであればコレでOKなのですが、
複数の行を選択したくなった場合のために、ちょっとしたテクニックを。
(おそらく各Webサイトの構造で違いそうですが……ウチのサイトの場合の例、ということで)

1つ目のタイトルが水色に切り替わった状態で、隣のタイトル欄をクリックし、
「Data Name」欄に「記事タイトル」と入っていることを確認した後、「次へ」。

そうすると、全ての記事タイトルが水色の枠で括られました。
同条件の要素の全てが抽出対象になった、という感じですね。

で、その状態で、「日付」を選択。
「Data Name」欄に「日付」と入れて、「次へ」

なんと今回は、1発で全ての日付が水色の枠で括られています。
日付の方も同じように複数行まとめて取得したいでしょ?と言われている感じです。

最後に、「抜粋文」でも同じことをやってみると……

うん、やっぱり。

全ての抜粋文が水色の枠で括られていますね。
挙動自体はよくわからないのですが、「繰り返し取得一発設定」が可能なことはわかりました。
ほほーう、やるじゃないですか、エージェント君。

この状態で、「完了」ボタン、もしくはニャンコアイコンから「STOP」ボタンを押すと。

RECの時と同じように、メイン画面にコードが表示されます。
では、画面に出てきた「TRY」ボタンをクリックしましょう。

データ抽出が実行されて、「データ抽出結果画面」が出てきます。
おおー、綺麗にデータが抽出できたようですね。

そのままこの画面にある「ダウンロードCSV」ボタンを押せば、
抽出データをCSVファイルとしてダウンロードすることができます。ではでは、ポチッとな。

完璧〜。

裏技的な使い方をひとつ

はーい、おつかれさまでした。
基本的な使い方はここまでにしておきましょう。

もちろん、「Robotic Crowd Agent」ができることは、
まだまだ沢山ありますので、実際に使って、色々試してみてくださいね。

……いやいや。えーと、最後に1点だけ。

そもそものお話なのですが。
実はワタシがこのツールを使って真っ先に思ったことはですね……。

自動化処理をひとつしか記録できないのかー。

ということなんです。

RECしたら、そのまま実行画面に遷移してしまうので、RESTARTしないと最初の画面に戻れず。
ということは、「他のREC」や「EXTRACT DATA」の保存が同時にはできないわけですね。

その場合は「Robotic Crowd」でどうぞ!(有料)
という強い矢印を感じます。いやまあ、それはそうなんですけど。商売ですし。

でもなー、1回1回記録し直して使う。それだとちょっと使い勝手が悪いなー。
有料版に進むしか無いのかなあ……。そうなると他のツールと比べてどうなんだろう。ゴニョゴニョ。

……と、半ば諦めかけていたのですが。

いやいや!諦めちゃいかん!諦めたらそこd(以下略)

ということで、このままの状態で複数の処理を保存しておく方法をアレコレ試してみたトコロ。
先程の「COPY」機能がちょっとだけ使えることがわかりました。


この「COPY」機能、本来は「Agent」で記録した自動化設定のコードを、
「Robotic Crowd」本体の管理画面に持っていくための機能だと思われます。

ただし、これって「テキスト」で出力が可能なんですね。

ということは。

作った自動化処理(コード)をテキストファイルに保存しておいて、
必要になったらそこからササッと貼り付けられれば、ポンポン切り替えながら使える。

ということなんじゃないかと。

そう思ってメイン画面に貼り付けようとしたのですが、これがなかなか上手く行かず。
試行錯誤の末、こんな方法にたどり着きました。

【REC(記録)の場合】
STEP1 とりあえず「REC」ボタンを押す
STEP2 そのまま「STOP」ボタンを押す
STEP3 メイン画面のコードを全選択(Ctrl+A)して、テキストファイルのコードで上書き(Ctrl+C)
STEP4 「PLAY」ボタンが表示されているので、PLAY!

動きましたー!

【EXTRACT DATA(データ抽出)の場合】
STEP1 とりあえず「EXTRACT DATA」ボタンを押す
STEP2 Web画面上のどこでも良いので、抽出できそうな項目を選択
STEP3 「Data Name」を付けて「次へ」
STEP4 ニャンコアイコンから「STOP」ボタンを押す
STEP5 メイン画面のコードを全選択(Ctrl+A)して、テキストファイルのコードで上書き(Ctrl+C)
STEP6 「TRY」ボタンが表示されているので、TRY!

よーし、こちらもOKです。

「PLAY」ボタン「TRY」ボタンが押せるかどうかがポイントになりますので、
その状態まで操作を進めて、それからテキストに保存しているコードを貼り付ければ、実行可能になります。

今回はここまで!

と、いうわけで。
無料で使えるブラウザ型RPAツール『Robotic Crowd Agent』の簡単な解説と、
少々使い勝手が悪い部分をサラッと回避して、この子を「120%使い倒す方法」を考えてみました。

「これぞまさに便利機能!」って感じがとっても良いですね。
昔で言うと「ランチャーに突っ込んでおいて、いつでも使いたいツール」と言った感じです。

ただ、これだけシンプルなツールなのにもかかわらず、
RPAツールとしての基本的な作りはかなりシッカリしている印象を受けました。

特に、記録方式がBizRobo!タイプ(操作指定型)っていうのは本当に助かりますね。
「完全記録型」ですと、「記録ミスの修正」が結構大変だったりしますので。

今回は触れていませんが、自動化処理がコードの形で表示/編集できますので、
読み方を覚えてしまえば(主にセレクター周りの)カスタマイズも案外容易かもしれません。

後は「コード貼り付け裏ルート」が残るか、それとも消されてしまうか……。
できれば『コード保存機能(10個まで)』みたいなのが、公式であると超嬉しかったりするのですが……。

まあ、それはさておき!

RPAロボットの雰囲気は十分味わえますので、
同じ無料でもUiPath入れるのは大変そうだなーと思っていた方は、是非この子で楽しんでみてくださいね!