みなさまこんにちは。メタバースの世界へようこそ。

こちらが「The Sandbox」のロビー画面です。いやっほーい!

というわけで、無事「The Sandbox」の中に入ることができました。こ、これが仮想空間の世界……!

……と、何の問題もなく入れたような書き方をしておりますが、ここに至る道中に転がっている「アカウントを作る」という作業が、思いの外ハードルが高い(主に精神的に)ものでしたので、今回はそのやり方をご紹介しようと思います。少しだけ時間を巻き戻しましょう。


「The Sandbox」をはじめるには、以下のものが必要になります。

① パソコン(Windows/Macどちらでも可)
② ソフトウェア「The Sandbox」
③ 仮想通貨のウォレット

①パソコンを用意して、②専用のソフトウェアをインストールするところまでは普通のアプリケーションと同じでした。「VoxEdit」や「Game Maker」は別でインストールする必要があるのですのが、こちらはひとまず後回しです。

こちらが「The Sandbox」のログイン画面です。実はこのユーザー登録にはあるものが必要で……

ソフトウェアを立ち上げようとすると、ログイン画面が出てきます。どうやらユーザー登録(アカウントの作成)が必要のようです。で、そのアカウントの作成に必要なものが……『③仮想通貨のウォレット』になります。はて、仮想通貨のウォレットとはナニカシラ……?

私は根っからの「銀のエンゼルで天高く舞い上がれる系小市民」ですので、今の今まで仮想通貨のことを、「別の世界のお話」「地獄へのジェットコースター」「妖怪オクリビトという都市伝説」という認識でおりました。もちろん「ウォレット」など持ち合わせているはずもありません。

とりあえず、グーグル先生にお伺いを立ててみましょう。


暗号通貨ウォレット

暗号通貨ウォレット(かそうつうかウォレット、英: A cryptocurrency wallet)は、暗号通貨取引のための公開鍵および/または秘密鍵を格納するデバイス、物理媒体、プログラムまたはサービスである。

さらに鍵を格納するという基本的な機能に加えて、暗号通貨ウォレットは情報を暗号化または署名する機能を提供することが多い。例として署名は、スマート・コントラクトを実行したり、暗号通貨取引、本人確認、法的な文書にサインすることなどに使われる暗号通貨トランザクション、識別、または「ドキュメント」の合法的な電子署名を実行する結果になる。(Wikipediaより)


サッパリわかりませんでした。

とりあえず、仮想通貨を取り扱うための「お財布」を開くための『鍵』が入っているもの、という考え方で良さそうです。通貨自体(お財布自体)は、ブロックチェーンの技術によって、沢山のコンピューターに分散して保存されていますので、そこにアクセスするための鍵が「ウォレット」なのでしょう。

日本でこのウォレットを手に入れようと思うと、「コインチェック」「ビットフライヤー」「DMM Bitcoin」「GMOコイン」などのサービスが見つかります。言われてみると、最近CMでよく見かけますね。

コインチェック 公式Webサイトより

ビットフライヤー 公式Webサイトより

「The Sandbox」は仮想通貨として、「イーサリアム」というものをベースにしている、と聞きます。実際にマーケットプレイスを覗いてみると、「LAND(土地)」にイーサリアムの価格が表示されていました。(もうひとつ、「SAND」という通貨も使われていますが、こちらも「ERC-20トークン」という、イーサリアムと互換性がある規格で作られた通貨のようです)

こちらが「The Sandbox」のマーケットプレイス画面です。土地がイーサリアムで売られています。

「コインチェック」でも「ビットフライヤー」でも、「イーサリアム」を取り扱うことはできるようですので、これらのサービスに口座を開設すれば良いのか……と思いきや。

「The Sandbox」画面に、それらのサービスは見当たりません。代わりに表示されているのは、

「コインチェック」や「ビットフライヤー」は……どこ?

・Bitski
・Metamask
・Venly

この3つです。仮想通貨のウォレット完全初心者の私には、さらにまったく聞き覚えのないサービスが並んでおります。「ココカラ先ハ魔境ダヨ!」という本能からの警告メッセージ大音量で鳴り響いておりますが、「お財布の中身は0円でも大丈夫」と書いてありますので、勇気を出して踏み入ってみましょう。

Bitski 公式Webサイトより

「Bitski」は、サンフランシスコにあるNFTのプラットフォーム会社「Bitski」が提供するサービスです。「NFTのShopifyを目指す」というのが彼らのキーワードのようで、サイトの様子を見ると、「仮想通貨のウォレット」というより「NFTのマーケットプレイス」という印象を受けます。「The Sandbox」のトリセツページでは、セットアップの難易度は『簡単』とのこと。

「Metamask」は、ブルックリンにあるソフトウェア技術会社「ConsenSys」が提供するサービスです。キツネのアイコンがとってもキュート。こちらは「仮想通貨のウォレット」というイメージぴったりのサイトになっていました。スマホアプリ(もしくはブラウザ)から、使うことができるようです。「The Sandbox」のトリセツページでは、セットアップの難易度は『中』とのこと。

Venly 公式Webサイトより

「Venly」は、ベルギーにあるブロックチェーン技術会社「Venly(旧Arkane Network)」が提供するサービスです。サイトを見ると、「仮想通貨のウォレット」と「NFTのマーケットプレイス」の両方を、バランス良く作っている雰囲気でした。「Shopify」とガッチリ組んで、独自のNFTストアを作れる環境を用意しているようです。「The Sandbox」のトリセツページでは、セットアップの難易度はこちらも『簡単』とのこと。

さて、どれにしたら良いのかしら……。

なんとなく「The Sandbox」側からは「Metamask」がオススメされている気がします。難易度「中」なのに一番最初に紹介されていますし。……と、思っていたのですが、アプリをダウンロードすることに軽くビビってしまい、とりあえずメールアドレスだけでOKだった「Bitski」に登録することにしました。もう少し慣れてきたら「Metamask」にも登録してみましょう。

「Bitski」のアカウント作成画面です。

アカウントの作成はWebサイトの方から行います。ソフトウェア側からも強制的に「The Sandbox」のサイトが開くので、「ユーザー名」と「メールアドレス」「パスワード」を入力して、『アカウント作成ボタン』をポチッとどうぞ。

無事に登録が完了すると、メールが送られてきます。

無事「Bitski」にアカウントが作成できたようです。

「The Sandbox」の画面に戻って、「ユーザー名」と「パスワード」で、ログインしてみましょう。今回は、Webサイトの方でログインしてみます。

「イーサリアム」も「SAND」も残高ゼロ。すごく生々しいです。

バッチリです、ログインできましたね。

仮想通貨を使って、取引を行うことができるメタバース。ということを考えると、「アカウントに仮想通貨のウォレットを紐付けるのは自然な流れでしょ」と、理屈ではわかるのですが、ドラクエやファイナルファンタジーのステータス画面に「10,000円」と書かれているようで、すごくドキドキします。まだ1円も入っていませんけど。

では、アカウントの作成ができましたので、いよいよ仮想空間の世界に降り立つことにしましょう。次回はアバターの作成のお話です。