Xcodeは開発を管理するためのツールです。
…管理?
アプリケーション開発、もしくはシステム開発では、
1個のファイルでモノが完成することはまずありません。
(ごく小さいバッチプログラムならあり得ますが)
・プログラムファイル
・画像ファイル
・音声ファイル
・データ用テキストファイル
などなど
様々なファイルを組み合わせて、最終的に1個のアプリケーションの形になります。
それを1個1個決められた場所に置いて、決められた名前を付けて、
コンパイル(合成処理みたいなもの)をする。
そんなことを自力でやるのは、ファイルの数が増えれば増える程大変な作業になります。
そこで、それらを管理するツール、幕の内弁当の容器みたいなものが登場するわけです。
芋はココ
魚はココ
全部調理して所定の位置においたら、ハイ!800円です!
…例えとして成立してますか、これは。
iPhoneの開発では、Xcodeというアプリケーションが担当します。
Xcodeなんちゃら~ではなく、Xcodeです。
アイコンで見ると、青い設計図の前にハンマーが置いてあるアイコンです。
このハンマーでアナタの先入観と想像力の限界を破壊します。
…
山田く~ん
まずは画面を見てみましょう。
<クリックで拡大>
味気ないFinderみたいな画面が出てきました。
これがXcodeの基本的な画面構成です。
わかりやすいように4つに色分けしておきました。
1.ツールバー
2.グループとファイル
3.ディテール・ビュー
4.エディタ
この4つです。順に細かく見てみましょう。
1.ツールバー
ツールバー、文字通り「道具が入っているバー」です。
目立つボタンは「ビルドして進行」ですね。
このボタンを押すと今までバラバラだった各ファイル達が、
力を結集してひとつのアプリになります。
大事なボタンです。
だから真ん中にあるんです。
押す時は「へ~んしん!」のかけ声を忘れずに。
左側、現在「Simulator – 2.0 | Debug」と書かれているプルダウンリストは、
アプリをどこで見ますか?という選択リストで、iPhone simulatorや実機を選ぶことが出来ます。
2.グループとファイル
ここが一番管理っぽい部分ですね。
各種ファイルを整理するためのリストです。
・プログラムファイル
・画像ファイル
・プロパティリストファイル
・テキストファイル
・完成したアプリ
などなど
部品は全てこの中に納めます。
無くさないから便利ですね。
グループは必要に応じて足せるので、管理する目的に合わせて設定します。
3.ディテール・ビュー
グループの中のファイルが一覧で表示されます。
ファイルサイズとか、付加情報を一緒に見ることもできます。
まぁ「だから?」というくらいの機能ですので、
エディタが狭くて邪魔ならたたんじゃいましょう。
4.エディタ
エディタ、つまり編集用の高性能メモ帳です。
プログラムの修正を行います。
何が高性能かと言いますと、
× 音声で読み上げてくれる
× 今日の占いとか教えてくれる
× なぐさめてくれる
○ 途中まで書くだけで、残りを補完してくれる
コード自働補完機能付きです。
プログラミングは似たようなコードを書く作業の繰り返しです。
決まった書き方とか、決まった名前があって、それがえらく複雑だったりします。
例えば
FlashのActionScriptで「イベントを監視するリスナーを立ち上げる※」コマンド。
※この段階で意味不明ですが、お気になさらず
stage.addEventListener(Event.ENTER_FRAME ,onEnterFrameHandler);
書いてある内容なんて気にも留めてませんが、
指タコなんで「ああ、呼ばなきゃ」って思ったら無意識にコレを書くわけです。
たまに間違えます。
人間だもの。
そういうときに、コード自働補完機能が役に立つわけです。
stage.add とか打ったら stage.addEventListener と勝手に入る。
機械様々です。
さてさて。
ざっくりXcodeのご説明でした。
プログラムを書いて、ファイルを整理して、変身。
アン、ドゥ、トロア。
リズムに乗ってまずこの3ステップを覚えましょう!
次回は見た目を作る道具、Interface Builderのお話です。
Interface Builderのかんたん取扱説明書