さて、一気に参りましょう。
テンプレートの選び方、その2です。
まだ「その1」を読んでいない方は、先にこちらをお読みください。
テンプレートの選び方 その1
前回はOpenGL ES Applicationのお話までしましたので、
今回はテンプレートの3つ目、Tab Bar Applicationのお話から始めます。
その3:Tab Bar Application
辞書、書籍、ファイル、手帳、ノートなどの端に付け、希望するページに素早く至るための出っ張ったもの。小さな紙片やプラスチックなどが用いられる。インデックスタブや索引タブとも言われる。また単にインデックスとも言う。このタブを付ける手法や様式をコンピュータの画面に採用したものをタブ(図形式ユーザーインターフェース)と呼ぶ。
– フリー百科事典 wikipediaより抜粋 –
検索してみるもんです。こんなことまで書いてありました。恐るべしwikipedia。
Webページでは結構よく見かけますね。タブで切り替えるページ。
タブを使って画面を切り替えたい人のためのテンプレートってことです。
iPhone Simulatorで見ると何やら下に「First」「Second」って切り替えボタンらしきものがありますね。
ページの中央にでっかく「First View」って書いてあるところをみると
Viewというものがあって、それを下のボタンで切り替えますよ。ということのようです。
Interface Builderで見ても同じ。
Navigation-basedやOpenGL ESに比べるとやたら特化した機能のテンプレートっぽく見えます。
テンプレートにしなきゃいけないくらいタブ作るの大変なんじゃなかろうか。と勘ぐりましょう。
その4:Utility Application
またずいぶん「ざっくり」としたテンプレート名です。
ユーティリティーアプリ。
コンピュータの世界とスポーツの世界ではユーティリティーの言葉に若干の違いがありまして。
「イチローってユーティリティープレーヤーだよね」と言った場合は、
「イチローって何でもこなす便利屋だよね」という褒め言葉に対し。
「お父ちゃんのアプリってユーティリティーアプリだよね」と言った場合は、
「お父ちゃんのアプリって何でもこなすイカしたアプリだよね」とはなりません。不本意ながら。
「お父ちゃんのアプリって補助機能アプリだよね」ってことになります。
タイマーとか
ファイル圧縮とか
ベンチマークテストとか
そういう2番ショート川相的なアプリのことをユーティリティーアプリと言います。
かゆいところに手が届く。
厳密には「ユーティリティーソフト」の反対が「アプリケーションソフト」です。
ユーティリティーアプリ。言葉として矛盾している気がしますがここはスルーしましょう。大人ですから。
iPhone Simulatorで見るとこんな感じ。
?
回ってね?
ユーティリティーアプリは「アプリケーション面」と「設定面」をくるくる回すことができます。
Mac使っている人は、Dashboardを想像していただくとよろしいかと。
Interface Builderで見るとこう。
こっちは設定面です。
「Done」つまり設定が完了してこのボタンを押すと、くるっと回ってアプリケーション面に戻ります。
その5:View-based Application
コレと次の
その6:Window-based Application
は、iPhone Simulatorで見ても何も表示されません。
左がView-basedで右がWindow-basedです。
iPhoneアプリ画面をInterface Builderで作っていく場合、
・まず一番下に土台となる「Window」を配置し、
・そのWindowの上に、透明なレイヤー「View」を何枚も重ねて配置し、
・さらにそのViewの上に、ボタンやスライダーバー等のインターフェース・オブジェクトを配置します。
ちょうどPhotoshopのレイヤー管理のイメージです。
Windowだけ設定してあるテンプレートがWindow-based、
WindowにViewが1つだけ設定してあるテンプレートがView-basedです。
限りなく更地に近い状態ですが、
多くのアプリはView-basedあたりから作り始めるんじゃないかと思います。
縛りが少ないので拡張性が高いテンプレートですし。
さて
2回に分けてテンプレートのお話をしてきました。
最初っからiPhoneアプリっぽいテンプレートから、ゼロから作るのに近いストロングスタイルのテンプレートまで。用途に合わせて選んで下さい。
テンプレートがわかってきたら、次はいよいよプログラムいじりです。
Window、Viewの設置からインターフェース・オブジェクトの配置、自作オブジェクトの出し入れ、
それらを手足のように動かすためのプロパティ変更まで。
1つ1つモノにしていきましょう!