グラフィックツールの最初のハードル。レイヤーのお話です。
さて。
Photoshop入門、まずはレイヤーの使い方についてお話します。
レイヤー。
CSSをいじっている人には多少馴染みのある言葉かもしれませんね。
ビシッと置き換えられる日本語を私は知らないのですが、
意訳しまくって透明フィルムと覚えて下さい。
そうそう。
学芸会の照明係だけがイジることができるライトの前にあるアレです。
お持ちの方はPhotoshopを開いていただいて、
新規ファイルを作成しましょう。
幅320px、高さ480pxは毎度おなじみiPhoneの画面サイズですね。
解像度はiPhoneに合わせて163ppi(ピクセルパーインチ)って設定してますけど、
デフォルトの72ppiでもまったく問題ありません。
あまりムズカシく考えずにサイズだけ合わせて作っちゃって下さい。
こんな感じの画面が出てきましたね。
Photoshopでは絵を描くための土台をカンバスと言います。
このカンバスの上にいろいろ材料を乗せていくわけですが、
画面のどこかにこんなウィンドウがありませんか?
これがレイヤーウィンドウです。
表示されていない方は、メニューのウィンドウからレイヤーにチェックを付けて下さいね。
さきほども書きましたが、
レイヤーは透明フィルムをイメージするとぴったりくるシロモノです。
現実で描く絵画と、コンピューターの中で描くCGで最も違うのは、
やり直しが簡単にきくかきかないかだと思いますが、
レイヤーがあるかないかも大きな違いになります。
レイヤーのおかげで、
1枚の絵を透明フィルム何層にも分けて描くことができるわけです。
重ねたってかさばりません。
下の絵が見えなくなることもありません。
ちょっと文字の一部分だけ直したい。
ちょっとこのパーツの色を直したい。
他の透明フィルムには触ることも無く、
直接該当の部分だけをイジることができるようになる。それがレイヤーの考え方です。
試しに、
今回のお題の最終型は以下のようなレイヤーで構成されています。
10枚以上の透明フィルムが重なりあっていて、
上から下に向かって私たちの目に見えています。
文字を書いたレイヤーもあり、
画像を貼り付けたレイヤーもあり、
それらをまとめるフォルダもいくつかありますね。
一番左に目が表示されている列と表示されていない列がありますが、
目が濃く表示されている列だけが実際に表示されています。
(右側に緑色の網掛けをしているレイヤーが表示レイヤー。
一番下の白背景はすぐ上の黒背景によって遮られているので見えない。)
レイヤーには名前を付けることができますので、
この辺から管理のお話にもなってきます。
名前を付けて→フォルダ分けして→表示非表示を決める
プログラムコードの管理と似てますね。
1個ずつのレイヤーで何をしているかは順に書いていきますので、
まずはレイヤーの考え方を覚えておきましょう。
1枚の絵は1枚のカンバスで作るわけではない、ということです。