ワトソン先生、前回AppSheetの概要をチェックしましたので、今回からいよいよアプリ作りに挑戦ですね!……で。まず何から手を付ければ良いのでしょう?アプリを作ったことがないので、進め方がサッパリわからないのです。とりあえず、作りたいアプリを30種類ほど書き出してみました!


コロボ君、落ち着いてください。一言で「アプリ」と言っても、様々なタイプがあります。そして、開発環境によって、得意とするアプリのタイプが異なるのです。ですので今回は、AppSheetの「アプリの作り方」をざっくりと見ながら、どんなアプリ作りが得意なのかをチェックしていくことにしましょう。


AppSheetのアプリの作り方

それでは、前回訪れたAppSheetの公式Webサイトにある、「How to Create an App(アプリの作り方)」ページを開いてください。このページには、AppSheetでの大まかなアプリの作り方が書かれています。

ページの一番目立つ場所に、紹介動画が用意されていますね。まずはそちらを見てみることにしましょうか。ポチッとな、と。

……ふむふむ。なんとなくわかったような、わからなかったような。

ひとまず「4分間では紹介しきれないほど、内容が充実している」、ということはわかりました。(ちなみにこちらの動画、YouTubeの設定で「字幕をON」→「字幕を自動翻訳」とすると、日本語の字幕が表示されます。素晴らしきかな最新テクノロジー。)


(ついでにご紹介すると、英語のページは「Google Chrome」で開くと「日本語に翻訳しますか?」と聞いてきてくれます。本当になんて良い時代になったのかしら……)

では、あらためて作り方ページを見てみましょう。このページでは、AppSheetのアプリの作り方を「8つのステップ」に分けて紹介しています。

STEP1 データを準備する
STEP2 データをAppSheetに接続する
STEP3 エディタをよく理解する
STEP4 データの使用方法を定義する
STEP5 ビューを作成し、見た目を調整する
STEP6 ボタンやアクション、自動化を作成する
STEP7 アプリを、ユーザーとテストし、共有し、デプロイする
STEP8 アプリを改良し、フィードバックを得る

想像していたアプリの作り方とは、少し様子が異なる気がしている方も……少なくないかもしれませんね。

このステップを順番に見ていくと、AppSheetでは、「データ」がアプリ作りの中心になっていることがわかります。『まずはデータを用意して』『そのデータを表示するためのビュー(画面)を作り』『各々のデータを操作(新規作成・更新・削除)するためのボタンやアクションを作る』、という考え方です。

もちろん、基本的にアプリやITシステムは、データを中心に開発したほうが効率が良くなったりします(これを「DOA:Data Oriented Approach(データ指向アプローチ)」と呼んだりします)ので、システム開発に慣れている方であれば「なるほど、そういうことね」とスッキリすると思いますが、「まずは画面に『Hello world』を表示しよう」みたいな、一般的なコーディング系アプリ作りをイメージしていた方の場合、なんだかかえって複雑に見えるかもしれません。

要は、『コーディングが無い分、より実用的で、より効率の良い開発ステップが採用されている』、ということなのです。そうでした、AppSheetでは、コーディングは必要ないのでした。

……とまあ、コムズカシイお話はこの辺にしておいて、早速AppSheetの利用登録をしてみましょう!

AppSheetの利用登録

AppSheetの利用登録は、公式Webサイトの「Start for free」のボタンを押すことから始まります。青いボタンをポチッとどうぞ。

このボタンを押すと、「Start with your data」という、アプリ内で使用するデータを選択する画面が出てきます。

各アイコンを見てみると、

・Googleドライブ上のスプレッドシート
・Office365上のExcel
・DropBox上のExcel

などなど、様々なクラウドサービス上の表計算ファイルをデータとして使えるようになっていますね。では今回は、「Googleドライブ上のスプレッドシート」を選択してみましょう。

Googleドライブのアイコンをクリックすると、「Googleにログイン」画面が表示されます。複数のユーザーを持っている場合は、対象のユーザーを選んで、ログイン。

ログインが完了すると、今度は「AppSheetからのアクセスを許可する」画面が表示されます。アクセスを許可、と。

「My Apps」画面が表示されました。こちらの画像は加工していますが、この時点で、Googleドライブに保存してあるスプレッドシートファイルが、いくつか「Cuick Start」欄に表示されています。

画面上部のメニューから「My Account」画面に行ってみると、今ログインしたGoogleのアカウント名(メールアドレス)が表示されていました。どうやら、Googleドライブのデータの利用許可を行うのと同時に、AppSheetの利用登録も行われたようです。

以降は、Googleのアカウントを使って、AppSheetにログインすることができるようになります。有料プランへの切り替えなんかも、この画面から行えそうです。

何か作ってみよう!

無事、利用登録ができましたね。

本来ここからはドキュメントを読み込んでから進めるものだとは思いますが……まあ、何事も習うより慣れよです。作り方のページに書いてあった「8つのステップ」を横目で見ながら、アプリを作ってみることにしましょう。

ではでは、レッツ〜アプリ作りっ!

STEP1 データを準備する

先程、AppSheetとGoogleドライブを接続しましたので、Googleドライブ上にスプレッドシートファイルをひとつ作ります。

データは何でも良いのですが……Wikipediaに「都道府県の人口一覧」なるデータがありましたので、そちらを拝借させていただきましょう。(wikipedia:都道府県の人口一覧

ファイル名を付けて、保存と。

STEP2 データをAppSheetに接続する

次に、AppSheetの「My Apps」画面に表示されている「Make a new app(新しいアプリを作る)」メニューを選択します。

ウィザードが立ち上がって、「Start with your own data(自分で用意したデータで作ります)」「App name(アプリ名)」「Category(カテゴリー)」など、いくつかの項目について質問をされますので、適当に入力/選択して、「Choose your data(データを選択)」リンクをクリックしましょう。

「Select a file(ファイル選択)」画面が出てきました。

Googleドライブのフォルダが見えていますので、先程保存したファイル「都道府県別人口一覧」を選択します。

……すると、数秒「We’re setting up your new app…(アプリのセットアップをしています…)」というメッセージが表示されて……

はい、アプリができました〜!
(エディター内右側のスマホっぽい画面の中にあるのが、今回のアプリです)

……え?流石にちょっと無理がありますか?

まあ、見た目的にも、データの並び的にも「???」という状態ですので、これをアプリと言うのは……若干無理がある……気もしますね。そもそも、まだスマホに入っていませんし。

とは言え!このアプリ、項目を「クリック」するとちゃんと動きますし、なんと「データの更新」もバッチリできちゃいます(アプリ上だけではなく、Googleドキュメントのスプレッドシートにも、更新が連携されます)。機能的には、正真正銘「都道府県別人口一覧チェックアプリ」なのですよ。

……とは言え、やっぱりこんな感じになっている方が、よりイメージに合いますね。

それでは次回は、このアプリの見た目をゴリゴリとカスタマイズしていくことにしましょう。お楽しみに〜!


正直、作り方を見たときは「ちょっと無理かも……」って思ってしまったのですが、実際に作ってみたら、ほとんどAppSheetがやってくれるので、全然困りませんでした。でも、これが「データ中心の作り方」なんですね。事前に書き出してきたアプリをどうやったらデータ中心で作れるのか……頭がクラクラしてきました。


そうですね〜。ここまでのところ、AppSheetは、個人で楽しむ「ゲーム」のようなアプリよりも、会社で使う「数字を管理する」ようなアプリを作るのに向いているように思えます。ですが、Excelでドラクエを作る人がいるくらいです。基礎をしっかり身に付けることで、最終的には様々な応用ができるようになるはずですよ!